Nginxの安定版が1.4.0にバージョンアップしたので、インストール方法を紹介します。
まず、1.4.0になって何が変わったのかというと、開発版の1.3系で導入されていたWebSocketとかSPDYモジュールとかが安定版でも使えるようになったこと。
詳しいことはnginx公式サイトへ
さて、インストールの方法です。ちなみに全てCentOS6系での説明です。
公式で構築済みのパッケージのインストール
せっかく公式で構築済みのものなので、yumで最新版をインストールできるようにしましょう。
yumの設定ファイルを作る
cd /etc/yum.repos.d/ // yumの設定ファイルディレクトリに移動 vi nginx.repo // nginx用のファイル作成 /** 以下ファイルの中身 **/ [nginx] name=nginx repo baseurl=http://nginx.org/packages/centos/$releasever/$basearch/ gpgcheck=0 enabled=1
yumでインストール(アップデート)
yum install zlib-devel pcre-devel openssl-devel // 依存するモジュールのインストール yum install nginx // インストールする場合 yum update nginx // アップデートする場合
CachePurgeModuleも付けてインストールする場合
この場合は自分でrpmパッケージを作ってあげればインストールが簡単です。
準備
yum install zlib-devel pcre-devel openssl-devel // 依存するモジュールのインストール wget http://nginx.org/packages/centos/6/SRPMS/nginx-1.4.0-1.el6.ngx.src.rpm // srcをダウンロード rpm -ivh nginx-1.4.0-1.el6.ngx.src.rpm // 展開 cd ./rpmbuild/SOURCES/ // 移動 wget http://nginx.org/download/nginx-1.4.0.tar.gz // アップデートしたい場合はここで最新版のtar.gzを持ってくる wget http://labs.frickle.com/files/ngx_cache_purge-2.1.tar.gz // キャッシュパージモジュールをダウンロード
nginx圧縮ファイルやキャッシュパージモジュールは最新版のURLに変更してね。
rpm作成用ファイルの変更
cd ./rpmbuild/SPECS/ // 移動 cp nginx.spec nginx.spec.org // 念のため元のファイルを取っておこう vi nginx.spec // 作成用ファイルの編集 /** 変更点は以下 **/ %define _unpackaged_files_terminate_build 0 // %defineに追加 %define ngx_cache_purge_version 2.1 // %defineに追加 Version: 1.4.0 // インストールしたいバージョンに変更 Source10: ngx_cache_purge-%{ngx_cache_purge_version}.tar.gz // Sourceに追加 %setup -q -a 10 // %setup -q から変更 export LANG='ja_JP.UTF-8' // %buildの下に追加 --with-http_spdy_module // ./configureの下の--withが並んでいる所に追加(SPDYを使いたい場合)(2ヶ所) --add-module=%{_builddir}/nginx-%{version}/ngx_cache_purge-%{ngx_cache_purge_version} // ./configureの下の--withが並んでいる所に追加(2ヶ所)
ここまでで編集は終わり。
rpmファイルの作成とインストール
rpmbuild -bb nginx.spec // specファイルからrpmファイルを作成 cd /root/rpmbuild/RPMS/x86_64/ // 移動 rpm -ivh nginx-1.4.0-1.el6.ngx.x86_64.rpm // 新規インストールの場合 rpm -Uvh nginx-1.4.0-1.el6.ngx.x86_64.rpm // アップデートインストールの場合 nginx -V // バージョンの確認
以上です。
慣れてくれば、結構簡単にできるのでNginxを使いたいと思っている人は参考にしてみてください。
そういえば、pagespeedがNginxの公式にサードパーティモジュールで追加されてた。まだベータ版なのでご利用は計画的に。